Nikoのイタリア留学生活

フィレンツェ在住。生活、勉強、イタリア人。

〜番外編〜 価値のあるもの《Niko in Italia》4ヶ月経った今。

価値のあるもの


イタリアに来て4ヶ月がたっていた。早かった。毎日毎日時間が過ぎるのが一瞬で朝起きて気がつけば夜になっていた。時間ほど貴重なものはないと思う。


色んな人に出会った。

毎週入れ替わる学校の生徒たち。今お世話になってるアパートの家族。レストランでのバイトも始めた。

 

 

価値のあることはお金を使って贅沢をすることじゃない。

その土地で取れる新鮮な食べ物を頂くこと。(残念なことに、いまはそれを手に入れることが困難で、よりお金のかかるものになってしまっている)

その地域の文化的遺産を観ること、体験すること。

その街の人たちと交流すること、意見を交えること。

 


イタリアにきてから、なにが本当に価値のあることなのか、再確認した。

イタリアだからこそ、見つけることができた、幸せ。

 


その街でしか出来ないことがある。

だから人はそこを訪れる。

住民は自分の街に価値を見出す。

街を愛する。

 

 

私のバイト先に1つ下のイタリア人女の子がいる。

プラスチック製のものは極力使わない。

H&MZARAのような途上国で子供達がつくるような服は危険な着色料が子供達を傷つけるから買わない。

服は古着屋さんで買う。

イタリア産のものを買う。

こんなにも自分の意思をはっきりと主張し、地球のために日々行動している子は日本で今まで出会ったことがなかった。


今まで自分のしてきたことは自己満足だったのか、もっと改善すべき日頃の行いがあったのではないか。


そう考えさせられずにはいられなかった。


そして、たまたま見つけたバイト先でこんな子に出会うことが出来たののも、1つの価値あること。人との出会い、つながり。

 

 

イタリアに来てよく考えるようになった、

私に出来ることはなんだろう。

私が本質的にしたいことはなんだろう。


漠然としていたことを、もっと形にしていきたい、具体的な行動を取っていきたい。


よく将来はなにになりたいの?ときかれるけれど、何になりたいんだろう。

ただ、大きなことは言わない。ただ、私が感じたこの本当に価値のあることを、本当の幸せを、次の世代の子供たち、さらに次の子供たちに教えてあげたい。


そしてあわよくば子供たちに日本に生まれて良かった、この街に生まれてよかった、と自分の街に誇りを持ってほしい。


これからの私たちに必要なことは、そんな本当に価値のあることを再確認し、守り、共存していくこと。


大きなものはいらない。

小さな積み重ね、小さな幸せ、小さな街。人サイズの街づくり。


そんな街づくりがしたい。

 

イタリアに来る前から、たぶんその目標は変わっていない。その意思が強くなっただけ。

イタリアで生活して4ヶ月たった今、思うこと。

 


じゃあ具体的にどう関わってどう行動していけるか、それは残りの半年で見つけていこうと思う。